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コウモリとウサギの嗅粘膜の電子顕微鏡的研究

山本, 将

Archivum histologicum japonicum, 1976, Vol.38(5), pp.359-412

国際組織細胞学会

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  • Título:
    コウモリとウサギの嗅粘膜の電子顕微鏡的研究
  • Autor: 山本, 将
  • É parte de: Archivum histologicum japonicum, 1976, Vol.38(5), pp.359-412
  • Descrição: コウモリとウサギの嗅上皮は4型の細胞から成る. 1. 支持細胞は多量の滑面小胞体をもつが, 分泌機能はない. 支持細胞の自由表面から出る多数の長い微絨毛には軸糸はない. 微絨毛と細胞の自由表面を包む形質膜の外葉から出る多くの微細な泡状突起が新らしく証明された. 頸部と直径約200Åの先端膨大部から成り, おそらく支持細胞の表面積の拡大と微細アポクリン分泌機構による未知物質の放出に与る. 2. 嗅細胞の核周部は上皮自由表面へ樹状突起を, 上皮下部へ神経突起 (軸索) を伸ばす. 著者は樹状突起の olfactory vesicle (嗅小胞) を dendritic bulb (樹状突起球) と呼ぶことを提唱した. その中に含まれる嗅小毛の基底小体は3附属物をもつ. 1) は dendritic bulb の中央に向かって出る円錐形で横紋をもつ basal foot で, ときに2個ある. 2) は同じ横紋をもつ1.2μ長の rootlet で, 3) は9本の spokes で, 基底小体の9 triplets の遠位端と近接する形質膜を結合する. 本研究で初めて大有芯小胞 (直径750-1,000Å) が嗅細胞の核周部と軸索とに証明された. 嗅細胞の樹状突起と軸索には神経微細管とミトコンドリアが豊富で, 神経微原繊維は証明されない. 樹状突起は遊離リボソームを含むが大有芯小胞をもたず, 軸索突起は大有芯小胞をもつがリボソームをもたない. 3. 微原繊維を欠く未分化基底細胞があり, それらが有糸分裂を経て, 本研究で見出された明るい間細胞へ分化すると想像される. 間細胞は未分化細胞の特性をもち, おそらく嗅細胞と支持細胞の前駆者である. 4. コウモリとウサギの嗅腺では, 分泌機能をもたない固有の上皮内導管の存在は疑問である. 腺の上皮内および上皮外分泌部に基底膜は証明されない. 腺細胞は種々の分泌機能時期にあるが, 独立の型に分けることはできない. 腺細胞は多量の滑面小胞体の細管要素をもつが, 粗面小胞体要素は少ない. 暗い芯をもつ明るい分泌顆粒は, その組織化学的性質と共に両哺乳動物の嗅腺の粘液腺説を支持するが, 腺細胞に著しく滑面小胞体が多い事実は, 粘液性分泌物が特殊な化学的性質をもつことを暗示する. ウサギの腺細胞にはおそらく滑面小胞体の細管に由来する”dense rodlets”があり, アポクリン分泌により腺腔へ放出される.
  • Editor: 国際組織細胞学会
  • Idioma: Inglês

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